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野辺地町・常夜燈(平成13年12月20日撮影)

野辺地湾の道路際に、ポツンと残る常夜燈。
これは回船問屋の野村治三郎が文政10年(1827)に建立したものだ。
港に出入りする船の安全を守るため、3‐10月の夜ごと、ここに明かりが灯されていたという。大坂と蝦夷地を結ぶ日本海航路の 寄港地であり、南部藩の外へ向かって開かれた窓でもあったこの港には、日用品などが荷揚げされ、その代わりに海産物や大豆、銅などが 積み出されていった。辺りには往時を物語るものはほとんどないが、この常夜燈が今も歴史を伝えてくれる。(「るるぶ」より抜粋)